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合戦図

2019.09.13

徳川美術館へ夏期特別展「合戦図」を見に行きました。今回は凸版印刷がデジタル技術で復元した「大坂冬の陣図屏風デジタル想定復元」の完成度が楽しみでした。「冬の陣」を詳しく描いた屏風や絵画は他に残っていないといい、専門家は「徳川幕府に埋められる前の大坂城の実態もよく分かる」とし、資料としての価値の高さを指摘しています。現在地表に見ることのできる大坂城の遺構は江戸時代に新築された大坂城(徳川大坂城)の遺構です。豊臣秀吉が築いた大坂城(豊臣大坂城)の遺構は、現在全て埋没しています。大阪城総合学術調査において、城跡に現存する櫓や石垣などもすべて徳川氏、江戸幕府によるものであることが確認されています。
 復元された「大坂冬の陣図屛風」は、左右一対の六つ折りの屛風。二つ並べた際の絵の部分は横約6メートル、縦約1.7メートルになる。1614年に徳川幕府と豊臣家が戦った「冬の陣」の陣立てや戦場の様子が詳しく描かれ、豊臣秀頼や真田幸村らとみられる姿もあります。息を吞む美しさと躍動感を感じてきました。



 

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